ハッピーアペリティフの会

世界一食にうるさく、食に喜びを求めるといっても過言ではないフランス人にとって、食事の前に食前酒とつまみを食べながらのおしゃべりの習慣は欠かせません。
そんな素敵な習慣を世界に広めよう!とばかりに5年前にフランス農水省が決めた記念日
それが、毎年6月第1木曜日「アペリティフの日」。


20080604.jpgこの日は世界20カ国以上でいっせいにアペリティフを楽しむイベントが行われます。
日本では東京、大阪、京都、横浜、埼玉、福岡、宮崎の7都市で行われました。
大阪では今年は2回目。
会場は本町の綿業会館。生でシャンソンが聴けたり、大阪のフレンチ数店舗が出すアミューズ(フレンチひとくちディッシュ)とワインやカクテルが楽しめる楽しいイベントです。

そんな素敵なイベントに当店「ビストロ・ダ・アンジュ」も出店することになりました。
東京のイベントの事前情報を聞くと、六本木ヒルズで開催。テレビや料理誌をにぎわす有名店、有名シェフの名前が並びます。
そうそうたる面々にプレッシャーを感じつつも、大阪も頑張らねばと奮起します。

イベントでの私たちの担当はアミューズ約250皿。
イベント直前まで、毎日頭を悩ませながら決定したメニューは3種。

・フランス産小ぶりエスカルゴとマッシュルームのパイ
・仔羊もも肉のローストとオリーブのピンチョス
・小海老と新玉葱、トマトのカクテル仕立て

この時点では、まさかこのメニューの中の1品が、当日自分を苦しめることになろうとは思いもしませんでした。
そのメニューは、ずばり「エスカルゴとマッシュルームのパイ」
まずは仕込みからかたつむり君たちは私たちを苦しめます。
エスカルゴは1度煮込み、それからスモーク。その後が大変です。
殻から出す作業は延々続きます。その数実に360個!あとにはかたつむりの殻の山。
これだけ積み上げると壮観です。

20080605.jpgそして迎えたいよいよイベント開始時間。
開場を準備万端で迎える・・・はずでしたが、開場と同時になだれ込んでくる人の波、準備していたアミューズがあっという間になくなります。
大急ぎで追加の皿を仕上げるも作っては売り切れ、作っては売り切れの繰り返し。
「エスカルゴとマッシュルームのパイ」はさくさくの状態で食べていただくためすべて会場ブースで仕上げることにしてました。いくら作っても追いつかない・・・。

もう猫の手も借りたいとはこのこと。お客様として来ていたアンジュのシニアソムリエ山木をはじめ、知っている顔を見つけては手伝いの道連れに。

結局3時の開場から8時の閉会まで、お客様の足がとまることはありませんでした。
おかげさまで準備してきたアミューズは完売。きれいに無くなりました。

20080606.jpg
来場していただいたお客様の皆さん。本当にありがとうございます。
そして、私の引きつった笑顔を見てしまったお客様、申し訳ございません。
今度は「ビストロ・ダ・アンジュ」へお越し下さい。
心からの笑顔でお迎えいたします。


とにかく、こんな文化的で楽しいイベントはどんどん大きくしていきたいですね。
そのほんの僅かでも力になれたことを、うれしく思いました。
それにしても腰をかがめてアミューズを盛り続けること5時間あまり・・・。
その後2日間は腰痛に悩まされました。
そんな体力の衰えを感じさせられてしまったイベントでもありましたが、本当に楽しかった!
もっともっとこの時間をすごしていたいと思いました。
来年はどんなイベントになるか今から楽しみです。



ビストロ・ダ・アンジュ