サンルイ島の野菜が主役のフレンチで

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最近なにかと料理誌にも掲載されているこのお店。「Mon Vieil Ami」
アルザスでストラスブールでミシュラン3ツ星の「Buerehiesel」のシェフが現役引退後、パリ、サンルイ島でオープンしたカジュアルなフレンチ。
野菜が主役のフレンチとしても2003年にオープンしてすぐに各料理誌に注目されているお店。
実はこのお店も希望した日には予約が満席で取れずに、なんとかスケジュール調整して訪問したお店です。
その分期待も膨らみます。実際、食事している最中にも予約無しで来たお客様はすべて断られていました。

店内は今回パリで訪問した店の中では一番シックな雰囲気。店員さんも黒いシャツでスマートに決めています。
もちろんテーブルの間隔や器使い、アルザスの焼き物での料理提供など、カジュアルでくつろぎやすさもあり居心地は抜群です。
照明も落とされ、キャンドルがともり、まさにカップルでの食事には絶好のレストラン!
そんな素敵なレストランに!すみません。ひとりで来てしまいました・・・。
席に着くとギャルソンがアペリティフを聞きに来てくれます。
「野菜のカクテルかアルザスのピノブラン(白ワイン)どちらにしますか?」
ここはひとつこの店ならではの「野菜のカクテル」とやらを飲んでみます。
さっぱりとした野菜ジュースといった感じ。確かに食前にはぴったり。野菜が主役のフレンチのプレゼンテーションは注文する前から始まっているんですね。

メニューに目を落とすとまたまた見慣れない構成のメニュー表記。
前菜・メイン・デザートの構成は同じなのですが、メニュー名が普通じゃない。
「Pomme puree et pommes fruits caramelisees,Epaule de chevreuil confite au vin Rouge」
(じゃがいものピュレとりんごのキャラメリゼ、鹿肩肉の赤ワインコンフィ)
「Artichauts en mousseline et en salade,dos de cabillaud roti」
(アーティチョークのムスリーヌとサラダ、タラのロースト)
「Soupe de topinambours a la noix de muscade,gambas roties」
(トピナンブール(キクイモ)のスープ ナツメグ風味、海老のロースト」
などなど、普通先に出てくる魚や肉の名前が野菜の後になっています。
なるほど、野菜が重要なんですね。野菜への想いを感じるメニューです。

前菜は「季節野菜のミジョテ(煮込み) タプナードのタルティーヌ添え」をオーダー。
この料理!たっぷりのお野菜とそれぞれの組み合わせが最高!これこそ野菜を美味しく食べる料理だと感激しました。
すごく特別なものを使っているわけでもなく、それぞれの野菜本来の味にいろんなアクセントとなる味わいが変化を加えます。
ドライトマト、アーモンド、レーズン、そしてアンチョビののったタプナードのタルティーヌ。
いやー、ひとりでも来た甲斐がありました。

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でも満足するのはまだ早い。メインがやってきます。
「セロリ・プルーン・クルミ、マグレ鴨のレモンコンフィ風味ロースト」
ココット鍋でどーんと登場。
鴨肉はジューシーでボリュームしっかりですがくるみ等のアクセントでいつのまにか食べ進んでしまいます。
そして、たっぷりの野菜。甘く爽やかな不思議な風味が広がりまたそれぞれの食材の新しい美味しさを発見させてくれます。
日本のレストランの2倍以上ありそうなボリュームたっぷりのこのメイン料理も楽しみながら完食してしまいました。そして、もちろんデザートで締めくくり!
「マンダリンオレンジのソルべと糖衣・シロップ漬け・フィナンシェ」
さっぱりと食べやすくいただきました。ソルべを食べたときに口の中にサプライズが!
昔、「パチパチ」とかいう名前で駄菓子であったと思うのですが、綿菓子のようで口の中に入れるとパチパチはじける食べ物
あれがかかってました。
一人なのに最後まで楽しく食事できました。楽しませてくれる料理とつかずはなれずのサーヴィス。(これがなかなか難しい)
ありがとうございます。
この日は近くのメトロが閉まっており、はるばる歩く羽目に、でもサンルイ島からの夜景は素晴らしく、一人ぼっちで
最高のデートコースを散策して帰りました・・・。

今回パリを歩き回っていろんなものを見てきました。
そうして感じたのはパリはいつも最新のものを吸収しながらも古いものを大切にしているところ。
それこそがフランス文化の発展の秘訣なのではないかと
思います。流行り廃りに流されず、自分たちの文化にして取り込んでしまう。
その秘訣をしっかり持って、大阪に帰りたいと思います。
あとは、とにかく、早く湯船につかりたい・・・。

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