2013/08/26
アンジェロ川野元のシチリア研修レポート③【最終回】
こんにちは!サンタ・アンジェロの川野元(かわのもと)です。6月末にイタリアのシチリア島へ渡り、現地のワイナリーを視察してきました。
1回2回と続きましたレポートも今回でいよいよ最終回です。
『ドンナフガータ』のメインのぶどう畑がある“コンテッサ・エンテリーナ”にて
マンマが作った贅沢なランチをいただいた後は“マルサラ”の醸造所にやってきました。


ここ、マルサラではブドウ畑のあるパンテレリアとコンテッサ・エンテリーナから届いたモスト(ブドウの絞り汁)の熟成から瓶詰め、出荷までを行っています。
いよいよワインができますよ!


(左)4~5mはある大きなタンクです。 (右)セメント製タンクです。


ステンレスタンク。COOLです。
ワインの熟成は樽というイメージがありますが、このようなステンレスやセメント製のタンクも使われています。
樽よりも機密性があるためワインの参加を防いだり、温度などの調整も緻密にでき、安定したワインを造ることができます。
また、樽熟成は樽の木の香りなどがワインにうつりますがステンレスやセメント製のタンクは香りがうつることがなく、ブドウ本来が持つ香りや味わい、そのままのフレッシュなワインになります。
「このブドウ品種はとてもいい香りがするからこれをそのまま生かしたい」「フレッシュなブドウの香りよりもどしいりとしたスモーキーな香り・・複雑な香りでこっくりとした味わいにしたい」などワイン生産者さんたちは自分たちが表現したいワインの味をめざして樽やタンクを使い分けているのです。
うーん、奥が深いぜ・・!
更に進むと地下に樽熟成部屋を発見!
ワインは樽熟成を行うことで風味も豊かになり複雑味もでてきます。

地下7mにあるこの部屋の壁は石膏でできているので温度・湿度が保ちやすいそうです。シチリアの外は半袖で大丈夫なぐらい暑いのですがここはひんやりと涼しく、温度は15~16度、湿度は80~85%に保たれています。


圧巻の樽部屋!
普段はなかなか見ることができない貴重なボトリングラインを見ることができました!…ラッキー!


(左)こんな感じの部屋で行います。 (右)空瓶が並んでいます。


(左)ワインを注ぎ、コルクを打っていきます。
(右)ラベル貼り。このラベル見覚えありませんか?髪、なびいています(笑)


後は箱詰めで終了!
その後、出荷する為に一旦倉庫に保管されるのですが…

まさに山盛り!!凄い量です(笑)

巧みなハンドル捌きでどんどんワインを運んでいました。
イタリア国内や日本以外にも、アメリカやブラジルにも出荷しているそうです。
さすが世界規模のワイナリー、スケールも桁外れですね。
見学後はティスティングルームでワインの試飲。そこで見つけたのが

ドンナフガータワインの昔のラベルver.!!!なつかしい!
現在のドンナフガータのワインラベルは色とりどりのアーティスティックなイラストですが、昔はこんなにもシンプルだったんです。見比べると改めて歴史を感じました。

今の。カラフルでかわいいです!
さて、これでドンナフガータの視察は終了です。
こんなにも歴史のあるワイナリーのワインを飲むことができる僕たちは幸せです。
美味しいワインは一朝一夕でできるものではなく、今までドンナフガータのみなさんが日々積み重ねてきたものの賜物に違いありません。
次にドンナフガータのワインの召し上がる機会があれば、この熱い想いを感じながら味わってみて下さい。また一味違った美味しさに出会えるかもしれませんよ!
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