ソムリエール川西のシチリアワイナリーレポート ~最終日~

こんにちは、ビストロ・ダ・アンジュのソムリエ川西です。
3回に渡り、お送りしてきたシチリアワイナリー研修レポート。
いよいよ今回は4日目。最後のレポートとなります。

シチリアワイナリーレポート ~1日目~
シチリアワイナリーレポート ~2日目~
シチリアワイナリーレポート ~3日目~





そしていよいよ最終日、朝からミチェリのワイナリーへ。
本格的なテイスティングルームがあり、昨晩飲まなかったワインも全て試飲しました。





ミチェリのワインは果実味が多くパワフルで、本当に南イタリアらしさが存分に出ています。
そしてその中から今回“ミチェリ シラー2011”をごくわずかですが入荷することにしました!
こちらも是非お試し下さいませ!!





青空の下にあるタンクにはビックリしましたが、全てコンピューターで温度管理されていて、少量生産のワイナリーではよくあるとの事でした。




一本のワインが出来るまでを実際に見て、作り手の方々と触れ合う事によりワインに対する愛情の深さを肌で感じる事ができました。そしてその思いを少しでも皆様にお伝え出来ればと思っています。





最後の夜は、シェフ松隈氏がおられるお店“Bye Bye Blues”にてのディナーです。
小高い丘の上の閑静な住宅街にあり、こんな機会がないと入れそうにない素敵なレストランでした。
イタリアのクラフトビール“isaccu”で喉を潤したら、コース料理の始まりです







一ツ星にふさわしい手の込んだ洗練されたお料理に
さらに日本人シェフの手が加えられ、どこかホッとする様な気分になりました。
ここではレストランのソムリエにワインを選んでいただきました。
美味しい料理とワイン・・・おしゃべりも弾みました。

が・・・しまった!!  帰りの車中で大声を出しました!!
シチリアのDOCGも飲めばよかった!!

時すでに遅しでした。

そんなこんなでこの研修も終わりとなりました。



イタリアワインって面白い!!
現在イタリアから輸入されているワインは、どんどん新しい品種のものが出てきています。
覚えても覚えても、飲んでも飲んでも、次から次へと。本当に日々発見があり奥が深いなと感じます。

やっぱり“ワイン”って面白い!!
美味しいワインとお料理が大好きな、皆様の楽しい時間を少しでもお手伝いできたらと思っています。
皆様ぜひ、ビストロ・ダ・アンジュにてお待ちしております!



ビストロ・ダ・アンジュ
ソムリエ 川西幸代

■ ビストロ・ダ・アンジュ http://www.anjou.co.jp/shop/bistrot/

ソムリエール川西のシチリアワイナリーレポート ~3日目~

こんにちは、ビストロ・ダ・アンジュのソムリエ川西です。
1日目、2日目はシチリア島の西側にあるワイナリー「ドンナフガータ」を見学いたしました。
あつ~い日差しの中、ずっと案内をしてくれたドンナフガータのエキスポートマネージャーのファビオ・ジェノベーゼさん!そして、素敵なお食事とワインでもてなしてくれたドンナフガータ・ファミリーたち。
とてもあたたかなカンパニーです。

シチリアワイナリーレポート ~1日目~
シチリアワイナリーレポート ~2日目~

レポート後半は場所をシチリア島の東側に移し、もう1つのワイナリー「ミチェリ」を訪ねます。





三日目はシチリアの一つ星レストラン“Bye Bye Blues”の日本人シェフ、
松隈氏の案内でパレルモ市街を観光しました。

まずは市場へ繰り出し、色鮮やかで見たこともない野菜や果物、香辛料や調味料を、松隈氏にその調理方法を聞きながら皆で買い物しました。
きっと今頃はそれぞれのお店で素敵なお料理に変身していますよ!!









そしてビール片手に、モツのパニーニ、ひよこ豆のコロッケ、アランチーニ、
いわゆるB級グルメを堪能しました。







地中海文明の十字路にあるシチリアはギリシャやアラブの文化を残していて、また、
フランスやスペインの圧政のもと、その支配に対抗するためにマフィアの伝統や組織を作り、、その中で育ったシチリア人のパワフルさを肌で感じることができました。










次のワイナリー訪問先、“ミチェリ”の方々とは夜の食事会から始まりました。
元気で気さくな社長のロレさん、受注担当のゲルリンダさん、私たちもすぐに打ち解け、とても賑やかなディナーになりました。





始めに、飲みやすい辛口フリッツァンテ“ベルベル”。
アペリティフとしてはもちろん、魚介の前菜によく合い食欲を増進させてくれます。
またこの微発泡ワイン“ベルベル”、近々輸入予定。是非お試し下さいませ!





シチリアは柑橘果実の生産が盛んで、料理にもよく使われています。
甘酸っぱい料理には、酸のとても綺麗な“ベレ ニーチェ”を。
そして、これは意外!ボンゴレには、キンキンに冷やした軽めの早飲みタイプの赤“フィアマット”を是非ご一緒に!






たくさんの美味しいマリアージュ体験をしました!
さて、4日目いよいよ最終日。ミチェリのワイナリーを訪ねます。
お楽しみに♪


川西

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ソムリエール川西のシチリアワイナリーレポート ~2日目~

こんにちは、ビストロ・ダ・アンジュのソムリエ川西です。
先日のシチリアワイナリーレポートはいかがでしたか?
シチリアのどこのレストランでも見かける「ドンナフガータ」のワイン。
地域に根差し愛されていることが分かりました。

2日目のレポートはドンナフガータ研修後半、お楽しみください!





さて2日目は。。。。。
パンテレッリア島に行くはずが飛行機のエンジントラブルで飛行機が飛ばず。
急遽、観光に変更になりました。


最初に向かったのは小高い丘の上にある“エリチェ”
ここは中世の城塞都市の面影が残り、入り組んだ石畳の道が独特の雰囲気を醸し出していました。





そして真下には、トラパーニの町と塩田、今が旬のマグロの漁港が見えます。

『あ~、シチリアだ~!!』と感じた瞬間でした。





そしてお目当てのパスティッチェリア(お菓子屋)へ。町で一番古いお店で、
この町の名物“ジェノベーゼ”(セモリナ粉の生地にカスタードが入っている)を頬張りながら街を散策。
数ある土産物屋にはドンナフガータのワインが所狭しと並んでいました。





その後、神殿と円形劇場のある“セジェスタ”へ。ここは古代エミリ人にとって、エリチェ同様重要な都市だそうです。






そろそろお腹もすいてきた頃、次に向かったのは“サン・ビート・ロ・カポ”
イタリア屈指のリゾート地です。
白いテントと美しいタイル張り、テラス席はホワイトとブルーがとても綺麗です。
アフリカともトルコとも言える異国情緒溢れるお店で、この辺りの名物料理“クスクス”をいただきました。





まずはビールで乾杯!これ、グラン・クリュ(特級畑)です!ビールにもグラン・クリュがあるなんて!知りませんでした!濃いぃ~ビールでした。


そしてドンナフガータの当主アントニオの母、ガブリエラをイメージしたという特別なワイン“ヴィーニャ ディ ガブリ”で前菜からメインまで合わせます。
個性的でエレガント、余韻の長いこの白ワインは鰯のつみれのトマト煮込みからスパイシーな肉のクスクスまで良く合いました。






腹ごしらえも済み、いざビーチへ
水着に着替え、この時ばかりはハシャギましたよ!





遊び疲れてホテルで一休みの後は、ドンナフガータ当主アントニオの姉、ジョゼ夫妻と食事です。
ここではドンナフガータ最新作であるロゼワインの“ルメラ”を。
ミネラル、旨味、コクが多く、濃厚な白とも軽めの赤とも言えるこのワインには、タコとオリーブの冷菜からイカと薄切り野菜のフリットの温菜までいけます。





デザートであるシチリア伝統菓子“カンノーリ”には、是非是非“ベンリエ・パッシート”(甘口デザートワイン)を!とろ~りとろけてしまうようなマリアージュ体験が楽しめます。






ジョゼ夫妻は音楽活動のも熱心。CDアルバムもリリースされており、その収益金は病院などに寄付されています。
音楽とワインのコラボレーションというワイナリーならではの興味深い活動もしており、
地下のバリックセラーでニクリップを収録したり、ドンナフガータの一大イベント「ナイトハーベスト(ドンナフガータでは夏の夜に大規模な葡萄の収穫をします)」では葡萄畑でのパフォーマンスを披露しました。

その模様はYou Tubeでご覧いただけますよ。是非ご覧下さい!






さて、3日目はシチリア最大の都市パレルモの市場でシチリアっ子体験を。
そしてもう一つのワイナリーを訪ねます。
お楽しみに♪


川西

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ソムリエール川西のシチリアワイナリーレポート ~1日目~

こんにちは、ビストロ・ダ・アンジュのソムリエ川西です。
先日イタリアのシチリア島のワイナリーを訪問してきました!!




シチリア、そこは中世の街並みとイスラム文化が融合した島、そして太陽の島。
そんな島で育つぶどうでつくられたワインをたくさん飲んできました。
その研修の様子を少し紹介させていただきます。






まずはアンジュのレストランでおなじみ!ミステリアスな女性が描かれたラベルで
おなじみのワイン、「ドンナフガータ」を訪ねました。





コンテッサエンテリーナにあるドンナフガータのぶどう畑と醸造所へ。
270haもあるその畑には、シチリアの土着品種カタラットやネロダヴォラを始め、
シャルドネやカベルネソーヴィニヨンなどが栽培されています。
そして、収穫から醗酵までをここで行います。

案内人ジュリアの説明はとても解りやすく、みんな一生懸命聞いていました。




皆様に美味しいワインを飲んで頂くため、試飲も真剣です。




ランチにはドンナフガータの専属料理人、リアさんのシチリア郷土料理をいただきました!
太陽をいっぱい浴びたお野菜と地中海のお魚は、海の近くで育てられたぶどうのドンナフガータのワインが最高に合うんです!





シチリアのアーモンドやドライフルーツをいっぱい使ったお菓子には、
甘口ワイン“Kabir”がオススメです。







さて、ランチの後はドンナフガータの中枢、マルサラへ移動。
当主アントニオも出迎えてくれました。
ここでは醗酵まで済んだワインを運び込み、熟成、ボトリングを行います。




イメージにあったワインに仕上げる為、ステンレスタンク、コンクリートタンク、木樽に分けられます。



ドンナフガータのワインは一つ一つにイメージがあり、それに近づける為毎年セパージュ(ぶどう品種)を変えるものもあります。そのこだわりに情熱と熱意を感じました。




夜は、ドンナフガータのラベル、グッズを手掛けるマルタとの食事です。
“DF.BRUT”(スパークリング)はアペリティフ、魚介とフルーツのマリネにぴったり!!

イタリアではスパークリングをフルート型のグラスではなくチューリップ型のワイングラスで飲まれる事が多いとのこと。
なるほど・・香りや泡が引き立ちます!
この日以来、シャンパンやスパークリングを大ぶりのグラスで飲むのにはまりました。





この魚と肉を8人でたいらげました!


“Mille una notte”はパワフルかつエレガントで、ビステッカ(骨付き牛肉のグリル)にも負けません。
さらにこの赤ワインは、なんとデザートにも合うんです。
リコッタチーズのクリームを挟んだ濃厚なチョコレートケーキとの相性は抜群。
“ベンリエ・パッシート”(甘口デザートワイン)もさらに合わせて堪能いたしました。





サッカーW杯が開催中ということもあって、この日はサッカーの話で大盛り上がり!
もりだくさんなワイナリー研修1日目はこれにて終了です。
2日目は先ほど飲んだ、最高のデザートワイン“ベンリエ・パッシート”の
ブドウが造られている、さらにシチリア島の離島「パンテレッリア島」に向かいます!
お楽しみに!!


川西


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クレープリー・アルション丹波のフランスクレープ研修②

クレープリー・アルションの丹波です。
フランス研修も早いもので後半の3日目。レポート、続き、いきます!!
レポート前半はこちらから⇒クレープリー・アルション丹波のフランスクレープ研修①



クレープリーが続きまして、3日目のランチはクレープだけでなくビストロに行きました。
お店の名前は、ラフォンテーヌ・ドマルス。
ここはサービスがすばらしく、アンジュ&アルションの姉妹店「ビストロ・ダ・アンジュ」がモデルにしているお店。ビストロらしい気さくで楽しいおもてなしを感じます。



愛想がよく面白いフランス人サービスマンに接客をしてもらい、感動したのが海老のスープの盛り付け方!!綺麗でした。
エスカルゴも頂きました(^_^)


そのあとはフランスの料理学校「ル・コルドンブルー」へ。先日はビストロ・ダ・アンジュにて来日フェアをしていただき、いつも大変お世話になっているテリアンシェフに会いに行きました。
学校を少し見学させてもらいました(^v^)



テリアンシェフと食事も楽しみました(*^_^*)
シェフ…いい顔しすぎですね。




次の日の4日目は奇跡のメダル聖堂に行きました。メダイヨン教会です。
クレープリー・アルションにもおいているメダルはここの教会のもの。
持っているとハッピーになれるというお守りです。



思ったより小さな教会でした。地元の人に愛されています。


それからは再びクレープリーへ。東京にも展開しているブレッツカフェ、パリの本店にてガレット、クレープを食べてきました。





クレープはジンジャークレープをチョイス。クレープに生姜!珍しいので頼んでみました。
生姜風味のジェラートとミルクジャムが添えています。
フランスでは生姜フレークがあり、よくお料理にも使われているそうです。


そのあとは、フランスで有名なジェラート屋さん「アモリーノ」に行きました!



種類もたくさんあってジェラートの盛り方が面白いです!!
まるでお花のようです(^v^)




最後の日はマルシェ(市場)へ。フランスの日常を感じることができます。



このようなチーズ屋さんがいたるところにたくさん!さすがチーズがさかんなフランス、日本ではこんな種類多く売ってないですよね。あちこち目移りしてしまいます。



チーズもお肉もハムもこんなふうに雑・・いや大胆に売られています。
きっちりパックに入って売られている日本では見れない光景。食中毒とかでうるさいのに大丈夫なのでしょうか(・_・;) 湿度や気候の違いでしょうか。



マルシェにももちろんクレープ屋さんがありました。シードルの種類がたくさん!




クレープリー・アルションで使っているかの有名なゲランドの塩を発見!
この塩を使った塩キャラメルも売っていましたよ。
アルションでは一種類しか使っていないのですがまだまだいろんな種類がありました。おもわず買ってしまいました(・o・)



こんなかんじで無事にフランス研修は終了。

初めてのフランスで緊張しましたが、日本と違うフランスのうつくしい街並みに感動。
でも、一週間フランスに居て日本の良さも改めて感じさせられました。
貴重な体験をさせていただきました(^O^)/


今回研修でえた経験やおいしかったものをまとめてクレープリー・アルションでは翌年1月に「フランス研修フェア」を開催予定です。
この感動をわかちあえるようなおいしいガレット&クレープを作りますので皆様楽しみにしていてくださいね。


丹波由夏



ちなみに11月は「ブルターニュフェア」を実施中。
フランスブルターニュ地方といえばリンゴが名産。リンゴにアーモンドクリームを詰めてじっくり焼いた焼リンゴのクレープや相性抜群!キャラメルリンゴとさつま芋クリームのクレープの2つが登場します。どちらがお好きですか??迷ったらぜひどっちも♪ ぜひお召し上がりください。



■ クレープリー・アルション
http://www.anjou.co.jp/shop/crepe/index.html